何年も待ち焦がれた、
ついにこの日が来た。
快晴。
7時に目覚め コーヒー飲んで そわそわとトイレ済ませて支度して、8時に外に出る。
天気がすごくいい。
外宮参道を歩いていると古い家も目立つ。
外宮入口。
いよいよ カミサマのおられる神域に入る。
ワクワクするのだ。
どんどん中に入ってゆく。
空気が変わる。
ひんやりとした空気に木々の香り。
こだまするような鳥のさえずり。
キラキラ黄色く光る木漏れ日。
砂利道を歩くおれの足音。
五感が研ぎ澄まされる。
こりゃたまらん。
ついに外宮に来てしまった。
豊受⼤神宮(外宮)
おそるおそる、中に入り 謹んでご挨拶申し上げる。
「はじめまして。ここに来れて ありがとうございます。」
今日は以上。
緊張してしまったよ。
ひととおり回り、すっきりと気持ちを整え 明日も来ますと心に誓い、
バスで内宮へ向かう。
内宮への入り口。
いよいよ アマテラスのカミサマにご挨拶するときが来た。
日本人として、ここに来ることができた実感!
五十鈴川がきれいだ!
仲良しカップルが前を歩く。
お二人でお伊勢参りとはうらやましい。
天照大神は女性のカミサマで、やきもちをやいて夫婦やカップルでお参りに来たらへたしたら「別れる」などとなにかの情報で読んだことがある。だが、これほど位の高いカミサマが人間の男女にやきもちを妬くようなレベルの低いことをするはずはないと思う。
そういうデマを文字にしている人こそ バチあたるのではないのか?
などと考えながら まぁ、五十鈴川を眺める。
五十鈴川で手を清め。
まだ人影少ない 午前の参道を進む。
ぜんぜん空気が変わった。
近いぞ!!
ついに来た。
伊勢神宮 内宮。
皇大神宮(内宮)
石段を登ってお参りする。
と思いつつ、
ここで不思議なことが起こる。
階段上にいる人が少しはけてからあがってゆこうと ふと下から見上げてしばらく足を止めていると、その時間に合わせるかのようにケータイ電話がピリピリ鳴った。
泊ってるホテルからの居室清掃時間の確認のちょっとした要件の電話だったけど、もし上に上がっていたらちょうど手を合わせている瞬間にケータイが鳴っただろう。
周囲にも迷惑だったに違いない。
一瞬 足を止めて待機していたその時に、電話がかかってきてなんという良いタイミングだったんだろう。
カミサマが「電話がかかってくるぞ、ちょいと待つのだ」って言ってたようだ。
神がかりに思えてしまう。
通話が終わってから ゆっくりと階段を上がってゆき お参りできた。
そして、お参りを終えて出口の階段から降りてゆくと あとからガヤガヤと修学旅行や団体の波が押し寄せている。
おれのすぐ後に観光客の津波が押し寄せることになる。
あぶなく ぶつかる寸前であった。
これに巻き込まれずになんというタイミングで参拝できたことか!
そして 一人静かに ほかの別宮や末社をお参りする。
参集殿を通りかかると獅子舞が始まった。
どれ、見てゆこう。
昭和の余興のような一発芸も笑えた。
いや!
昭和の余興なんてものじゃない。
すごい芸だ。
これは並々ならぬ修行と努力だったことだろう。
カミサマに捧げる芸だから すごい見ごたえあった。
まいった!
すごいものを見てしまった。
みなすごい練習を積んだ人たちだろう。
カミサマに捧げるお神楽を鑑賞できたのも すごいタイミングだった。
後日、これが「伊勢大神楽」と云われる まことに尊いお神楽であることを知り、
この日の偶然に仰天する。
なかなか見られるものではない。
なぜこの日に!!!
こんな尊いものを鑑賞できたことに 感謝いたします。
時間も時間だし 竹下通りより混雑し始めた
修学旅行や団体客がひしめいている。
12時なのではらへった。
1人なのですぐに入れた
名物の「手捏ね寿司」と「伊勢うどん」の盛り合わせ定食。
すごくおいしかった!
歩いて猿田彦神社へ向かう。
お導きのカミサマ。
5月から新しい職場で頑張ってやっていきます お導き御見守りくださいとご挨拶する。
そういうことだ!
芸妓のカミサマとも言われる天宇受売命(さるめ様)には 新しい職場ではハモニカ吹いて利用者さんに喜ばれるようにお導き御見守りお願いします。とご挨拶してきた。
歩いて歩いて 次は月読宮へおまいり。
鳥の鳴き声がすごくこだまする幻想的な参道。
しかし よく歩いた。
脚が疲れ果てた。
今日はいったい何件の鳥居をくぐっただろうか。
老木が祀られている。
木の根元にはお稲荷さんが2体鎮座されておりこれはなんだ!
気になったのでその由緒を社務所の若い神職さんにお尋ねしたが 「よくわからない」とのことだった。(笑)
伊勢の古い町並み